迎接山 乗蓮院 西光寺

西光寺
西光寺
西光寺

迎接山(こうしょうざん) 乗蓮院(じょうれんいん) 西光寺(さいこうじ) 第三十七世住職 三浦康志

当山は徳治二年、西暦千三百七年に開創されました。茅ヶ崎市内では小和田にあります浄土真宗上正寺に次いで二番目に古い寺院です。開山は念蓮社専譽唯称大和尚(ねんれんじゃせんよゆいしょうだいかしょう)で、鎌倉岩瀬の大長寺の末寺です。

当山第十世光蓮社念譽岌道上人(こうれんじゃねんよぎゅうどうしょうにん)は茅ヶ崎南湖にある西運寺、また寒川小動にある念宗寺それぞれの開山上人になっております。

本堂内宮殿に子の年と午の年にのみ開帳する十一面観世音菩薩が安置されています。寄木造玉眼入の立像で、厄難よけ守り観音として江戸期には参詣者も多かったようです。

本堂回廊にあります鐘は戦争の時に供出しましたが、終戦後奇跡的に鉄砲の玉にならずに、赤羽根西光寺と書かれていたことから戻ってきましたので、市内最古の喚鐘と言われております。

またこの寺は三回本堂が全壊しております。一度目は今から約四百年前、第十一世住職の代に火災、二度目は約百九十年前、第二十五世住職の代に火災、三度目は約九十年前、第三十三世住職の代に関東大震災によってです。現在の本堂は檀信徒の皆様のご協力によって平成二十五年三月に落慶いたしました。